氷河期エンジニア、セミリタイアはじめました

セミリタイアしたけど結局1年でサラリーマンに戻りました

セミリタイア終わりました

再就職しました。

個人事業&投資で糧を得る生活を、セミリタイアしてからわずか1年足らずで断念することになりました。

と言っても、お金に困ったから再就職したというわけではなく、セミリタイア中の経験から「あと1回だけ外で働いた方が良い」と判断したという感じです。

再就職は早い方が有利

再就職した一つ目の理由は、「早い段階で再就職した方が稼ぎやすい」というものです。

転職でも再就職でもそうですが、労働者としての空白期間を日本企業は非常に重視します。私は会社員・フリーランスの期間、同じようにIT系のエンジニアとして働いていました。しかし、企業からの心証は会社員とフリーランスで全く異なります

フリーランスの期間=空白期間(無職)」として捉える人事担当者が多い以上、あまりに長いフリーランス活動は再就職に不利と考えました。

また、年齢もネックになりました。

35歳定年説はとっくに崩壊していますが、やはり若い人の方が使いやすい(言うこと聞いてくれそう)というイメージは一般的なものとなっており、年齢を重ねれば重ねる程再就職の難易度は上がります。それでも再就職できる自信はありましたが、金額が下がる可能性も高いと考え、であれば大きく稼げるうちに働いておこうという考えになりました。

そして、景気の問題です。

消費増税前から日本の指標は悪いものが多く、実体経済が衰退期に入っていることは投資家の間では常識でした。株価は各国の金融緩和合戦で上昇していましたが、企業の決算もさえないところが多く、採用も段々と絞られていくだろうと推測していました。

コロナウィルス騒ぎは全く想定していませんでしたが、その前に内定を得ていたのは幸運だったと思います。

フリーランス正直辛い

元々副業としてある程度稼げていたので甘く見てましたが、フリーランスの収入のバラつきにはかなり苦戦しました。

「良い月もあれば悪い月もある」というのは当然覚悟していましたが、本業でしっかり稼いでいた時とは精神的なダメージが全然違います。本業がある時は「副業で増えるお金が今月は少ないなー」くらいの感覚でしたが、フリー一本だと増えるお金が減るのではなく、普通に持ち出しでお金が減って行きます。

そのことを想定してしっかり蓄えを作ったつもりでしたが、「この先どうなるんだろう」という不安が常に付きまとってしまい、結局自由を満喫するどころではなくなってしまいました。

会社員時代に比べ、時間的には自由になれたものの、精神的にはむしろ不自由になってしまったように感じていました。

目標金額が甘かった、そして欲も出てきた

アーリーリタイア(NOTセミ)のための目標金額を改めて考えたところ、想定していた金額では難しいのではないかという結論に達しました。

株の配当で資産を温存しながら生活していくことを想定していましたが、減配もあれば株価そのものが下がって価値が大きく失われることもあります。元々は7,000~8,000万程度あれば配当+小遣い稼ぎ程度で食って行けると考えていましたが、相場が悪化した時のための現金確保を考えると、意外に余裕が無いということに気づきました。

また、もう少し上を目指せるのではないかという欲も出てきました。

投資も比較的順調、副業レベルならフリーの仕事も継続可能、会社に入れば収入はそこそこ期待できる。今私は間違いなく恵まれた状況にあります。

それなら投資家の夢、億り人を目指すのも良いのではないか…と入金力を上げるための方法を考えるようになりました。

アーリーリタイアに向けて

と言っても、会社勤めが正解だと考えているわけではありません。

日本で会社勤めをする限り、過度な時間的・精神的拘束から逃れるのは至難です。相変わらず電車は毎朝毎晩満員で、会社に長く滞在する競争が今日も日本中で繰り広げられています。私も、それが嫌でセミリタイアを目指しました。

再就職したばかりなのに、早速辞めたいというのも本音です。

ただ、セミリタイア後にしばらく生活してみて、嫌な会社員生活に戻ることに大きなメリットを感じるようになったのも事実です。嫌なところしか見えていなかった会社員生活ですが、自由を捨ててもやるだけの価値があるようにも感じています。

ということで、私のセミリタイアは終了しました。

次は完全なアーリーリタイアを目指そうと思います。