氷河期エンジニア、セミリタイアはじめました

セミリタイアしたけど結局1年でサラリーマンに戻りました

セミリタイアなのかアーリーリタイアなのか、それが問題だ

私はセミリタイアを実現していますが、アーリーリタイアは実現していません。

セミリタイアは文字通り「セミ(半分、準などの意味)」なので「半分引退」です。つまり働いています。多少は働かないとお金が持ちません。

対して、アーリーリタイアは「アーリー(早い)」なので、若い内に引退することです。つまり働きません

実際にアーリーリタイアを実現している人を見ると、ほとんどの人が不労所得のみで生活をしています。不動産運用や、株の配当などが多いようです。

似たようなものと認識している人もいるかもしれませんが、実際には大きな差があります。セミリタイアには「いつまでその労働所得を得続けることが出来るのか」という大きな問題点があります。

私はフリーランスとして活動していますが、基本的には決まったところからの仕事を受けるか、広告費で稼ぐかの2択になっています。新規開拓は行っていないので、全ての取引先から切られると収入は広告費のみになります。

広告費も5年以上前に作った趣味のサイトいくつかで細々と稼いでいるだけですが、最近はGoogleがキュレーションサイトの優先度を大幅に上げるようになってしまったため、収入は減少しています。

まとまったお金を運用に回しているので、どうにか数年以内にアーリーリタイア(配当だけで食っていける状態)にたどり着きたいとも思っていますが、運用に関しては先が読めません。

ということで、いつまたサラリーマンに戻るかわからない状態にあります。雇われの方が短期間で稼ぎやすいので、意外に早く戻るかもしれません。

ということで、セミリタイアを目指している人は沢山いると思いますが、実はセミリタイアはそこまで安定した状態ではありません。アーリーリタイアまでたどり着けないのであれば、いつかはサラリーマン生活に逆戻りすることになります。そのため、セミリタイアした後は「どうやってアーリーリタイアまでたどり着くか」という戦略が必要になってきます。

セミリタイアがゴールだと思ってたら、むしろ新しいスタート地点に立っただけでしかなかったということです。セミリタイアまでの道のりは険しかったですが、この先も結構険しいです。

ただ、だからと言ってアーリーリタイア可能になるまでサラリーマン生活を続けるべきかというと、そうとも思いません。一度セミリタイアしてみないと見えてこないものもあります

ある程度まとまった時間が無いと挑戦出来ないこともあります。雇われの身からしばらく離れてみると「サラリーマン楽だったなー」と辛かったはずの過去に良い部分が見えてきたりもします。私はセミリタイアしたからこそ「また会社で働いても良いかな」と思えるようになりましたし、また、余裕があるので「飽きたらすぐ辞めれば良いかな」とも思っています。

そういった意味で、早めのセミリタイアを実現してみるのも悪くないと思いますが、「アーリーリタイアにたどり着かない限り、安定はしないし不安も消えない」というのは理解しておいた方が良いとも思います。

折角ある程度資金を貯めて引退出来たのに、気づいたら資金を使い尽くして長い無職歴だけが残ってしまったという状況も十分にありえるのが、セミリタイアです。